古き良き東京を歩く ― 根津の魅力ガイド

東京メトロ千代田線「根津駅」を降りると、すぐに感じられるのは“静かな東京”。
高層ビルが立ち並ぶエリアとはまったく違う、穏やかで懐かしい空気が広がっています。
谷根千エリアの中心地でもあり、ぶらりと歩くだけで心が整うような街。
今回は、そんな 根津の魅力 を紹介します。

根津ってどんな場所？

根津は、谷中・千駄木と並ぶ「谷根千」の一角。
下町の風情を残しつつ、昔ながらの商店と新しいカフェ、工房が自然に混ざり合う独特の雰囲気が特徴です。

住宅街の静けさと、商店街の賑わい、その両方が楽しめる“歩いて心地よい街”。
散策が好きな人にはたまらないエリアです。

根津といえばまず外せないのが、1900年以上の歴史をもつ 根津神社。

京都・伏見稲荷大社を思わせる朱色の鳥居が連なり、写真映えスポットとしても大人気。
朝は人が少なく、清々しい空気の中でゆっくり回れます。

毎年4〜5月に開催される「文京つつじまつり」は、境内に咲き誇るつつじが圧巻。
参道には出店も並び、季節を感じられるイベントになっています。

歴史的建造物が多く、東京にいながら“古都”のような空気が楽しめるのが根津神社の魅力です。

根津駅周辺の商店街には、昔ながらの個人店が多く残り、散策するだけで楽しいエリアです。

● 和菓子屋
どら焼きや最中など、優しい甘さの老舗が点在。

● パン屋・ベーカリー
地元で長く愛される店から、新しいクラフトベーカリーまで幅広い。

● 昔ながらの文具屋・日用品店
昭和感のあるショーウィンドウが思わず写真を撮りたくなる可愛さ。

大きなチェーン店にはない、人の温もりが感じられます。

根津には、散策の途中でふっと立ち寄りたくなる小さなカフェが点在。

落ち着いた雰囲気のお店ばかりで、ひとりでのんびり時間を過ごすのにも向いています。

根津には小さなギャラリーやアーティストの工房も多く、特に週末は展示が豊富。

陶芸、版画、アクセサリー、現代アートなど、幅広いジャンルに触れられます。
谷中や千駄木のギャラリーと合わせて“アート巡りコース”として楽しむのもおすすめです。

根津の魅力は、名所やグルメももちろんですが、実は一番の魅力は 「歩く時間そのもの」。

細い路地、昔ながらの木造家屋、季節の草花が残る庭、猫がのんびり過ごす路地裏。
どこを歩いても絵になる景色に出会えます。

東京の中でも、こうした“日常の美しさ”がこんなに残っている街は珍しい存在です。

根津は、「派手さはないけれど、何度も訪れたくなる」
そんな静かな魅力を持つ街です。

観光としても、日常の散歩としてもぴったり。
都会の喧騒から離れて、ゆっくりとした時間を味わいたいときにおすすめです。